SIMロックとは？確認方法から解除手順まで知っておきたい基礎知識

• 「SIMロックって言葉は聞いたことがあるけど、どういう意味なのかわからない…」
• 「SIMロック解除は自分でもできる？」

上記のような、お悩みをお持ちの方も多いと思います。

この記事では、SIMロックの概要をわかりやすく解説していきます。
SIMロックの有無を確認する方法や、キャリア別の解除方法も紹介しますので、ぜひお読みください。

SIMロックとは？初心者でもわかる基礎知識

SIMロックとは、端末の販売元のキャリア回線でしか通信できないよう制限する仕組みです。

例えば、A社で購入したスマホにSIMロックがかかっている場合、A社またはA社の回線が提供されている格安SIMでしか利用できません。

SIMロックがかかっていると、

• 通信会社の選択肢が限られる
• 海外の現地SIMが利用できない
• 端末の売却価値が下がる場合がある

といったデメリットがあります。

SIMロックは2021年10月から原則禁止に

総務省のガイドライン改訂により、2021年10月1日以降に発売された機種（iPhoneの場合はiPhone 13以降）には、原則としてSIMロックがかかっていません。

また2023年10月以降は、2021年9月以前に発売された機種もSIMロックが廃止され、SIMロック解除の手数料も、手続き方法によらず無料化されました。

関連記事：
「SIMフリー」と「SIMロック解除済み」の違い｜判別方法も紹介

参考ページ：

• 総務省｜テレコム競争政策ポータルサイト｜ガイドライン（SIMロック解除関係）
• 総務省 | 携帯電話ポータルサイト｜参考資料集

SIMロックはなぜ必要だった？

従来は、キャリアが端末と通信サービス（プラン）をセットで提供していました。
端末を安く提供することで顧客を獲得し、通信サービスを長く使ってもらうことで利益を得るビジネスモデルだったため、SIMロックが顧客の流出を防ぐ役割を担っていました。

スマホにSIMロックがかかっているか確認する方法

まずは、お手元の端末のSIMロック状況を確認してみましょう。

iPhoneでSIMロック状況を確認する手順

iPhoneのSIMロック状況は、iOS 14以降であれば端末の「設定」アプリから確認できます。

「SIMロック」欄に「SIMロックあり」または「SIMロックなし」が表示されます。

AndroidでSIMロック状況を確認する手順

AndroidスマートフォンのSIMロック状況は、端末の「設定」アプリから確認できる場合があります。

「SIMロックステータス」に「許可されていません（SIMロックあり）」または「許可されています（SIMロックなし）」が表示されます。

auとソフトバンクでは、マイページから、購入した端末のSIMロック状況を確認できます。

• SIMロック解除のお手続き | スマートフォン・携帯電話をご利用の方 | au
• SIMロック解除ができているか確認したい場合、どうしたらいいですか？ | よくあるご質問（FAQ）

上記の方法でSIMロック状況が確認できない場合は、次に紹介する「SIMロック解除の方法」でサポート窓口に問い合わせてみるといいでしょう。

【自分でできる】SIMロック解除の方法

現在は、キャリアを問わず手軽にSIMロック解除できるようになっています。
ほとんどの機種は、中古で購入した場合もあとから自分でSIMロック解除可能です。

SIMロック解除の主な流れを見てみましょう。

1．端末のIMEIを確認する

まずは、SIMロックを解除したい端末のIMEI（製造番号）を確認しましょう。
（キャリア契約がある場合は、IMEI不要で手続きを進められる場合もあります。）

IMEIは15桁の数字で表示されます。
あとで必要になるためコピー（またはメモ）しておきましょう。

iPhoneのデバイス情報

IMEIは、端末の「設定」アプリからも確認できます。

2．SIMロック解除手続きを進める

各社の案内ページから、SIMロック解除手続きを進めましょう。

*1 ドコモ契約者のみ

自宅にいながらいつでも申し込めるオンライン手続きがおすすめです。
基本的には各社のマイページから手続きできますが、契約の有無で申し込み窓口が異なる場合があります。上記表の「SIMロック解除案内ページ」から、各社の公式ページをご確認ください。

中古スマホの販売元キャリアを確認する方法

中古で購入した場合など、どのキャリアで販売されていた端末かわからない場合は、「ネットワーク利用制限チェッカー」を利用してみましょう。

IMEIを入力することで、販売元キャリアのネットワーク利用制限の状態が確認できます。

どのキャリアのネットワーク利用制限の状態も確認できない場合は、そもそもSIMロックがかかっていない「SIMフリー端末」の可能性もあります。
もう一度「スマホにSIMロックがかかっているか確認する方法」を確認してみてください。

参考ページ：
中古iPhoneの発売元キャリアの確認方法

3．端末で設定を完了する

SIMロック解除手続き後に、スマホ側で操作が必要になる場合があります。
各社の案内に従って操作を進めましょう。

関連記事：
中古で購入したiPhone・AndroidスマホのSIMロックを解除する方法まとめ

参考ページ：
iPhone の SIM ロックを解除して別の通信業者でも使えるようにする方法 - Apple サポート (日本)

SIMロック解除のメリット・デメリット

SIMロック解除によるメリットとデメリットを見てみましょう。

SIMロック解除のメリット

SIMロック解除をすることで、スマホを自由に、お得に使えるようになるメリットがあります。

• 通信会社の選択肢が広がる
• 海外の現地SIMが利用できる
• 端末の売却価値が上がる場合がある

とくに、格安プランや格安SIMを含めて、幅広い通信会社を選べるようになることは大きなメリットです。

SIMロック解除のデメリット

現在はSIMロック解除手続きが無料化されたこともあり、SIMロック解除のデメリットはとくにありません。

強いて言えば解除に手間がかかるので、これから中古スマホを購入する際は、SIMロックがかかっていない端末を選ぶといいでしょう。

SIMロック解除の注意点

ただし、SIMロック解除にあたってはいくつか注意点があります。

SIMロック解除が不要な場合がある

SIMロックがかかっていても、販売元と同じキャリア回線であれば、SIMロック解除不要で利用可能です。

例えば、A社で購入したスマホにSIMロックがかかっていても、A社の回線が提供されている格安SIMであればそのまま利用できます。

SIMロック解除しても利用できない場合がある

Android端末では、同じ機種でも販売元キャリアによって対応周波数帯（バンド）が異なる場合があります。
利用する端末と回線の組み合わせによっては、通信が不安定になることも。

利用予定の機種の対応バンドや、通信会社の動作確認端末を確認しておくと安心です。

• スマホの対応バンドとは？必要な周波数帯や確認方法を徹底解説！
• 格安SIMで動作確認端末以外を使うとどうなる？デメリットを紹介

関連記事：
SIMフリーなのに使えない!?「周波数ロック」とは｜対応バンドの確認方法も

SIMロック解除前に念のためバックアップしておく

キャリアのSIMロック解除の案内ページには、SIMロック解除によってデータが消失する可能性があると記載があります。
実際にデータが消えてしまうことはほとんどありませんが、操作を間違えてしまう可能性もゼロではないため、事前にバックアップを取っておきましょう。

バックアップにあたっては、LINEなど個別に対応が必要になる場合があります。

トーク履歴のバックアップ方法｜LINEみんなの使い方ガイド

まとめ

SIMロックとは、端末の販売元のキャリア回線でしか通信できないよう制限する仕組みです。
現在販売されているキャリア端末には、原則としてSIMロックがかかっていませんが、2021年9月以前に発売された端末にはSIMロックがかかっている可能性があります。

無料でSIMロック解除することもできますが、手間がかかるため、これから中古スマホを購入する際は、SIMロックがかかっていない端末（SIMフリーまたはSIMロック解除済み）を選ぶといいでしょう。

中古スマホ・タブレットを安心して購入するなら「にこスマ」！

「にこスマ」は、伊藤忠グループの「Belong」が運営する中古スマホ・タブレット販売サービスです。
高品質な「三つ星スマホ」を厳選しており、中古端末でも安心してご利用いただけます。

全商品でさまざまな角度から撮影した実機画像を掲載しているため、状態を確認したうえで納得して購入できます。

使わなくなったスマホ・タブレットは「にこスマ買取」にお売りください！