iPhoneのマナーモードは、本体側面の消音ボタンで切り替えることができるため、ずっと消音モードにしているという人も多いでしょう。
しかし、例えマナーモードにしていても音がなってしまうことがあります。
電車の中や仕事中など予期せぬタイミングでiPhoneから音がなってしまうとびっくりしますよね。
場合によってはマナー違反で周囲に迷惑をかけてしまったり、恥ずかしい思いをすることになります。
そこで今回は、iPhoneでマナーモード、サイレントモードに設定する方法と、マナーモードでも音がなってしまう事象について詳しく解説していきます。
iPhoneの音の種類
iPhoneに搭載されているスピーカーはひとつですが、iPhoneから流れる音の種類は複数あります。
一般的に「音」というと全て同じ仕組みで動いていると思われがちですが、実はそれぞれ異なる設定基準によって出力されるようになっているのです。
ここではまず、iPhoneにはどんな種類の音があるのかを知っておきましょう。
・カメラのシャッター音
・ゲーム、アプリの音
・音楽再生、動画再生
・アラーム
着信・通知音
iPhoneから出る音と聞いてまず最初に思いつくのは「着信音・通知音」でしょう。
電話がかかってきた時やメールの着信、アプリの通知がきた時に鳴る音です。
電話として最も一般的な機能ですね。
カメラのシャッター音
カメラのシャッター音は、iPhoneでカメラを使って写真や動画を撮る時に鳴る音です。
日本向けに生産されているiPhoneの純正カメラアプリはシャッター音を消すことができません。
写真を撮った時には「カシャッ」と音がし、動画の時は「ポーン」と音が鳴ります。
一部のサードパーティ製のカメラアプリを使えばシャッター音なしで撮影することも可能です。
ゲーム・アプリの音
ゲームやアプリから出力される音です。
音量や勢いなどはアプリごとに違うので、マナーモードにせずに起動するといきなりびっくりしてしまうこともありますよね。
iPhoneのマナーモード設定ではなく、アプリ内で音の設定をするものもあります。
電車の中でゲームをプレイするときは注意しましょう。
音楽再生・動画再生
音楽再生と動画再生はiPhoneの中でも最もよく使う機能でしょう。
ミュージックアプリで音楽を聞いたり、YouTubeで動画を再生したりしたときに発生する音です。
例えマナーモードにしていても音の出力が優先されてしまうので注意しましょう。
アラーム
アラームは時計アプリのアラーム機能によって鳴る音です。
毎朝仕事の時間に合わせて起きるためにかけているという人も多いでしょう。
こちらはマナーモードにしていても音の出力が優先されますが、設定によっては音が出なくなってしまうこともあるので注意しましょう。
マナーモードとサイレントモードの違い
iPhoneのマナーモードについて調べていると、「マナーモード」と「サイレントモード」の二つの言葉が出てくるので、どう違うのか不思議に思っている方もいらっしゃるでしょう。
ここではその二つの定義について解説します。
マナーモード
マナーモードとは、実はiPhoneの正式な機能名称ではありません。
日本の携帯電話には昔から「マナーモード」という機能が存在しました。
その中には、着信音を無音にしてバイブレーションだけで通知するモードと、着信音もバイブレーションも鳴らないモードがあります。
一般的にはどちらもマナーモードと呼び、その中でも着信音もバイブレーションも鳴らないモードを「サイレントモード」と呼ぶことが多いです。
着信音を出してはいけないような場所でマナーに配慮する「マナーモード」と、完全に音が鳴らずに沈黙する「サイレントモード」といった印象です。
その名残で、いまだに着信音をならないようにする設定のことを「マナーモード」と呼んでいます。
サイレントモード
iPhoneの機能名称として正式な名前が「サイレントモード」です。
設定アプリの「サウンドと触覚」の中にある項目を見てみると、「サイレントスイッチ」というボタンがあります。
昔から日本で使われてきた「サイレントモード」とは違い、こちらは着信音がならない設定のことを指します。
バイブレーションは振動しますので、完全にサイレントにしたい場合はバイブレーションの項目をオフにしておきましょう。
マナーモードでも音が鳴るものがある
iPhoneから出る音の中には、マナーモードに切り替えても音が出てしまうものとそうでないものがあります。
それぞれどんな音が該当するのかを事前に知っておくことで、予期せぬ音の出力を防ぐことができます。
マナーモードでも音が鳴るもの
マナーモードにしていても音がなってしまう項目は次の通りです。
- アラーム
- カメラのシャッター音
- 音楽再生、動画再生
- 着信音(イヤホン装着時)
アラーム
普段から電車移動が多く、ずっとマナーモードにしているという方も多いでしょう。
家に帰ったらマナーモードをわざわざ解除するというのも手間ですし、次の日に出かける際にマナーモードにし忘れてしまうという可能性もあります。
アラームは毎日使うことが想定されるので、マナーモードになっていても音が出るように設計されています。
カメラのシャッター音
日本ではカメラのシャッター音をオフにすることは基本的にできません。
盗撮防止の観点から、そういう取り決めになっているものとされています。
しかし、撮影可能な美術館など静かな場所で写真を撮りたい時に写真を撮ると、カメラ音が響いてしまって恥ずかしいですよね。
場合によっては周囲の迷惑になることもあします。
iPhoneの純正カメラアプリやその他多くのサードパーティ製のカメラアプリではシャッター音を無音にすることはできませんが、一部のカメラアプリではシャッター音があらかじめ鳴らない設計になっているものも存在します。
どうしてもシャッター音を出したくない時はそちらを使うようにしましょう。
音楽再生・動画再生
音楽再生と動画再生はほとんどのアプリの場合音がなってしまいます。
もともと音が出力されることが前提のアプリ設計だからです。
iPhoneで音楽をかけたり、動画を楽しんだりする時のユーザー体験を損なわないように、マナーモード中であっても音が鳴るように設計されています。
どうしても音を出せない場所で楽しみたい場合はイヤホンを使用しましょう。
着信音(イヤホン装着時)
電話がかかってきた時の着信音はマナーモードにしていればスピーカーからは出力されませんが、イヤホンをしているとそのイヤホンから鳴ります。
イヤホンで音楽や動画を再生している最中に着信がなると、再生が中断されて着信音が聞こえるようになっています。
マナーモードで音が鳴らないもの
iPhoneの消音ボタンを操作してマナーモードにすると完全に音が出なくなる項目は次の通りです。
- スクリーンショット
- 操作音
- メール送受信
- アプリの通知音
スクリーンショット
マナーモードなしの状態でスクリーンショットを撮るとカメラのシャッター音が鳴りますが、マナーモードにしていると音は鳴りません。
電車の中や撮影禁止の場所で写真を撮っていないのにカメラのシャッター音が出てしまうと不審に思われてしまいますよね。
スクリーンショットを撮りたい時はマナーモードにしておきましょう。
操作音
iPhoneの操作音とは、画面をロックした時の「カチッ」という音やキーボードをタップした時のクリック音などです。
マナーモードを設定していない場合だと、設定アプリで個別に音を消さない限り操作するたびに音がでます。
どの操作がどの設定で消せるのかを探すのが大変だという方はマナーモードにして一気に消してしまうというのもひとつの手です。
メールの送受信
ガラケー時代はメールの着信音にも拘って自分の好きな曲を設定していたという方も多いでしょう。
しかし、スマホになってからはSNSが連絡手段のメインとなったこともあり、メールの着信音を設定しない人も増えています。
メールを送る時の送信音や受信音はマナーモードにするとスピーカーからもイヤホンからも音が出なくなるので、メールのチェックが必要な方は通知の表示が出るように設定しておきましょう。
アプリの通知音
アプリから届く通知にも通知音が存在します。
アプリの通知はいつどんな内容が届くのかがわからないものが多いため、音を鳴らしてはいけない場面で意図せず鳴ってしまうことが想定されます。
そのため、アプリの通知音はあらかじめオフにしておくか、マナーモードで音が鳴らないようにしておいた方が良いでしょう。
アプリによって異なるもの
使用するアプリによっては、マナーモードにすると音が鳴らなくなるものと、マナーモードでも音がなってしまうものがあります。
それがゲームアプリです。
ゲームアプリはiPhoneのマナーモードの設定に準ずるように設計されているものもあれば、マナーモードであっても音がなってしまうものも存在します。
イヤホンをしている時は特に問題はないと思いますが、スピーカーにしている時に突然音がなってしまうと恥ずかしい思いをしてしまいますよね。
ゲームをインストールしたらまず最初にマナーモードに設定し、その状態で音が鳴るのかどうかをあらかじめ確認しておいた方が良いでしょう。
マナーモードの設定方法
iPhoneをマナーモードにする方法は複数あります。
それぞれ目的に合わせて使い分けることで音の出力をコントロールすることができるので覚えておきましょう。
ここでは、マナーモードの設定方法を6つご紹介します。
消音スイッチを操作する
iPhoneの側面にある消音スイッチを操作してマナーモードにする方法が最も一般的でしょう。
消音ボタンの爪の部分を切り替えてオレンジ色になるとマナーモードとなります。
この設定にしておくと、着信音や通知音はスピーカーから一切出なくなります。
音楽再生や動画再生、一部のゲームアプリでは音が出てしまうのでその点はご注意ください。
注意点:音楽再生や動画再生、一部のゲームアプリでは音が出る
ボリュームを操作する
音を消す方法として、ボリュームを操作するという方法もあります。
ボリュームボタンを一番下まで下げて音を消すことで、スピーカーからの音が一切出ないようにします。
この方法を使えば、音楽再生や動画再生、ゲームアプリも全て音が消えるので安心です。
ボリュームボタンの操作はスピーカーモードとイヤホン接続時とでそれぞれ設定が切り替わるので、ボリュームを一番下まで下げて消していてもイヤホンを接続すると音が出るようになります。
ただし、全ての音が出なくなるためアラームも鳴らなくなってしまう点に注意しましょう。
注意点:アラームも鳴らなくなる
・ボリュームボタンを操作する
・コントロールセンターを操作する
・設定アプリから操作する
それぞれの設定方法を解説します。
ボリュームボタンを操作する
- iPhone側面にあるボリュームボタンの下側を長押しまたは連打
- ボリュームがゼロになるまで操作する
コントロールセンターから操作する
- Face ID対応端末の場合は画面右上の枠外から下へスワイプする
- Touch ID対応端末の場合は画面下の外枠から上へスワイプする
- スピーカーマークのボタンがあるので下へスワイプして音量を下げる
設定アプリから操作する
- 「設定」アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップする
- 「着信音と通知音」の音量のバーを調節する
この際に、下にある「ボタンで変更」をオフにしておくと、ボリュームボタンを操作しても音量が変わらないようになります。
こうすることで、誤ってボリュームボタンを操作してしまっても音が鳴らないようにすることができます。
Assistive Touchで設定する
Assistive Touchとは、iPhone本体に何らかの不具合があった時に、画面上でiPhoneの操作をすることができる機能です。
ホームボタンがあった頃のiPhoneでは、ホームボタンが故障して操作できなくなるということ多かったため、この機能を使ってホームボタンの機能を画面上で代用するといった使い方をされてきました。
ボリュームボタンが壊れてしまった時などに重宝するのでぜひ覚えておきましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップする
- 「アクセシビリティ」をタップする
- 「Assistive Touch」をタップする
- 「Assistive Touch」をオンにする
- 画面に表示されたグレーのアイコンの「デバイス」をタップする
- 「消音」をタップする
この設定を行っておけば、いざという時にマナーモードへの切り替えが画面上でできるようになります。
バイブレーションのオンオフ切り替え
マナーモードではバイブレーションがなっても問題ありませんが、時と場合によってはバイブレーションすら消した方がいいシーンもありますよね。
そんな時はサイレントモードとしてバイブレーションもオフにしてしまいましょう。
設定方法は次の通りです。
- 「設定」アプリを開く
- 「サウンドと触覚」をタップする
- 「着信スイッチ選択時」「サイレントスイッチ選択時」をオフにする
これでバイブレーションもならないので完全なサイレントモードになります。
おやすみモードにする
おやすみモードとは、iPhoneに届いた着信や通知が睡眠の邪魔をしないように、着信音や通知音、バイブレーションなどを全て消してくれるという便利な機能です。
自分で操作しておやすみモードにすることもできるのですが、あらかじめ時間帯を設定しておけば自動的に切り替わるようになります。
コントロールセンターにある三日月のマークをタップするとおやすみモードへ切り替わります。
あらかじめ時間帯を設定する場合は次の手順で登録してください。
おやすみモードとは、iPhoneに届いた着信や通知が睡眠の邪魔をしないように、着信音や通知音、バイブレーションなどを全て消してくれるという便利な機能です。
自分で操作しておやすみモードにすることもできるのですが、あらかじめ時間帯を設定しておけば自動的に切り替わるようになります。
コントロールセンターにある三日月のマークをタップするとおやすみモードへ切り替わります。
あらかじめ時間帯を設定する場合は次の手順で登録してください。
- 「設定」アプリを開く
- 「おやすみモード」をタップする
- 「おやすみモード」のボタンをオンにする
- 時間指定の開始と終了の時刻を設定する
これでたとえ電話がかかってきたとしても着信音がなることはありません。
時と場合に合わせたモードを選ぼう
iPhoneのマナーモードといえば消音ボタンの切り替えだけで設定している方も多いと思いますが、それだけでは防げない想定外の音が出てしまうケースがあります。
普段の生活では問題ない場合が多いのですが、電車の中や映画館など、音を出してはいけないような場所で誤って鳴らしてしまわないように、その場に応じてiPhoneの音に関する設定を変えてみましょう。
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